マイスウィートおじいちゃん

うちの会社に繊維博士と呼ばれているおじいちゃん(72)がいて、
生地のことなら何でも相談できる偉大な方なのだけど、
なにしろ可愛くて困る。
 
153cmくらいでヨークシャテリアみたいな顔しているのだ。
 
薄くなってしまった髪に、小さいおりぼんをつけたい。
おりぼんつけたい欲求を私が密かに抱いていることを博士は知らないだろう。
 
しかも会社の中に同じくらいの身長のおじいちゃんがあと2人いて、
その3人が集結している場合がまれにあり、
その絵面のかわいさたるや、赤ちゃんが3人集結しているよりも可愛い可能性がある。
 
恵比寿あたりを歩いているとかわいい小型犬をたくさん見かけるが、
そのかわいい犬につながれているリードを辿るとさらにかわいいおじいちゃんにつながっている場合が多々あり、
よくわからないけど油断禁物だと思う。
 
かわいいと思っても、リードの先にもっとかわいいのがくるかもしれないのだ。
 
かわいいテロはいつも、思いもよらない存在によってもたらされる。
おじいちゃんのかわいさの瞬発力は、いつも私を驚かせるのだ。
 
社食で何食べようか、悩んでいる博士を見たりするのが好きである。
とにかくおりぼんをつけたい。